■木造住宅補強方法の色々
補強については次のような方法があります。
① 玉石基礎などの場合は、鉄筋コンクリート造の布基礎に替え、これに土台をアンカーボルトで締めつけます。a 玉石に束立てしただけの柱は、浮き上ったり踏みはずしたりして、建物が壊れることがあります。b 鉄筋コンクリート造の布基礎を作りアンカーボルトをとりつけます。
② 腐ったり、シロアリに喰われた部材は取替えます。a 特に、台所・浴室の近くや北側の土台まわりのように湿りがちの と ころは早く腐ります。b土台を取替え、柱は根継ぎして金物で補強します。この場合、 防腐(防蟻)措置も施します。
③ 土台・柱・筋かいなどの接合は金物等を使って堅固にします。aほぞ差しや胴付け、またはくぎ止めだけの接合部は、抜けたり、はずれ たりします。b柱と土台は金物等で結びつけて、さらに、筋かいと柱(または土台、はり)は、 十分にくぎまたは専用の金物で止めつける必要があります。
④ 柱・はりの接合は金物等を使って堅固にします。aほぞ差しだけの柱、はりの仕口は、ほぞが折れたり、抜けたりして骨組 がばらばらになりがちです。bはりの下端を羽子板ボルトもしくは引張り金物でで引き止め、抜け落ちないようにします。
⑤ 筋かいを入れたり、構造用合板を張って強い壁を増やします。a柱、はりだけでは地震の力に対抗で きません。b 筋かいを入れるか、または、構造用合板(厚さ5mm以上)を柱、土台、はり・胴差、間柱・胴縁に規定のピッチにて、くぎ打ちいたします。
⑥ 壁の量を増やし、かつ、つりあいをよく配置します。a 開口部(ガラス戸など)が多いほど地震に弱くなります。b 開口部を減らし、筋かいや構造用合板で補強された壁を増やす必要があります。隅部を壁にし、バランスよく耐震壁を配置すると、一層効果的となります。